
唐突なタイトルのような気もしますが、取り合えず組織論の基本を書いてみましょう。
にわか(というかやらせ?)ホワイトボードの画像も参照して下さい…。
ドラッカーブームのおかげで、プチ経営学があちこちで流行ってきた気もします。
例えば町内会とか、ローカルNPOとか、夏祭り実行委員会など小さな組織でも企画や活動が停滞した時に、状況分析をする必要があると思うんです。
前にいつかのエントリーで書いた気がしますが、事業を企画する際、成功を近づけるための情報分析法として SWOT分析 という手法があります。
目標達成に近づくための組織内部の強み(Strengths)と達成を阻害する弱み(Weaknesses)、達成をもたらしやすい環境外部の機会(Opportunities)と達成を遠のける脅威(Threats)の4つに分類し、事業や活動の方向性をまず分析してみましょう。
SWOTはある程度、それぞれの情報を整理し、組織の構成員や受益者、顧客などに説明しておくと効果的になります。
近所の農業祭りでさくらんぼの商品を販売するという企画を例に挙げてみましょう。
1、強み(S)
地元学校の児童にさくらんぼの収穫体験を提供できる、さくらんぼ畑を広範囲に所有している、さくらんぼゼリー・さくらんぼパンなど商品化してきた工場がある、地元メディアや市民講座でPRできる、など。
2、弱み(W) 楽しいというイメージが残るだけで環境教育への効果が乏しい、祭り当日の天候で企画が左右される、内輪的な説明に終わり外部人材のコーディネート協力が難しい、冷蔵庫などを置かないと試食分が乾燥しやすい、など。
3、機会(O)
地元自治体が農家の復興支援に力を入れ始めた、祭り会場の近くに鉄道の新駅が開設され交通アクセスがよくなった、健康食と食育ブームの到来、果物なので女性人気が見込める、など。
4、脅威(T) 単価が安いので薄利少売のリスクが高い、震災や少雨干ばつなどによる生産量減少、消費者の好き嫌いに影響されやすく来年以降の中・長期的な戦略が立てられない、隣の市で著名タレントを呼ぶイベントが同日に重なり集客が奪われそう、など。
トータル的にこの分析から考えられるのは、強みや機会(チャンス)を活かした企画となると、『さくらんぼの名産地とアピールするために電車で来場してもらって、さくらんぼを存分に味わってもらう』という事業が望ましいという結論が導き出されます。
となると、若い女性がたくさん来場してお金を落とすような企画がいいかと。
さくらんぼ狩り体験をさせながらさくらんぼの枝や種を使った工芸品を売ったり、他にもさくらんぼソフトクリームなんか出したら収益アップになるんじゃないですかね。
皆さんも自分が所属する組織や部署で簡単なSWOT分析をしてみたら面白いですよ。
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