2010年09月08日

なぜ今ニーチェが注目されるのか



古典には現代社会に忘れられた生き方や哲学の本質が書かれています。

出版不況といわれる中でも、哲学関連の書籍は好調なようです。

そんな中で見直されているのがあのドイツの哲学者・フリードリヒ・ニーチェ

没後110年であり、静かなブームとなっていますね。

ニーチェと言うとどうしても無神論や虚無主義の大家(たいか)と思われがちですが、彼の名言の中には現代人が見落としがちな「他人に迎合せず、自分の善悪観を貫く」ことの大切さが結構語られているんですよね。

やはりキリスト教復古への否定をした「神は死んだ」発言の影響で、宇宙の絶対者である神的存在を受け入れず、来世主義をも否定する反宗教者のイメージが定着してしまいました。

たしかに彼は永劫回帰説によって、世界は無目的に流れているだけで現状が繰り返すだけだと断言しています。

神に隷属して人間らしさを喪失してしまっているクリスチャンへの嘆きとも受け取れますよね。

宇宙はこうなっている、生命はこう生まれてきた、だから真理はこうであるという固定された観念を壊したかったのでしょう。

そういう独特の観点だから多くの宗教人に反発されてきたニーチェですが、なぜ今彼の哲学が注目されているのでしょうか。

自分の足で高みを目指して歩かなければならない。

そこには苦痛がある。

しかしそれは、心の筋肉を伝える苦痛なのだ。


彼の根底には自我の思想があって、既定の倫理観や道徳観をことごとく否定しています。

成功は神の導きによって果たされたと考えるのは危険であり、自分の努力で孤独を乗り越えてこそ強者になれるんだと力説したのです。

これだけ不安要素が強い社会だから生き抜く根拠が見出せない人も多いわけじゃないですか。

それを割り切ってあれこれと断言する彼の言説。

友達を作って他人に依存するよりも、自分を愛してこそ真実なる価値観を描き出せるというわけです。

言い換えれば、「何が正しいかなんていう絶対的真理は存在しない。

個人個人がその事実をどう解釈し、自分の世界観を築き上げるかが重要だ」ということなのです。

宇宙が有限か無限かさえも証明できないのに、それよりも絶大な神(または真理)という存在をちっぽけな人間の論理だけで考証するのは筋違いだと言いたかったのでしょうね。

もちろん彼の思想自体が破綻だらけだったのですが、既存のクリスチャニズムに一石を投じたこともあり、後の実存主義者やヒューマニズム思想家に莫大な影響を与えたのは間違いない事実です。

私はアンチニーチェではありませんが、彼とは真逆に、神の意志と人間の意志はリンクできるものだと信じてますけどね。

だから彼が神は死んだと言ったのは、中世ヨーロッパ社会の腐敗したキリスト教会の主張する神への信仰なんて虚しいものだよと訴えたかったのだと思います。


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posted by ハマスタの☆浜風 at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 人・ことば・サクセスマインド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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