何がしたいのか!というビジョンが薄い人材がチームにいると、その求心力やチームワークは落ちますよね。
多くの経営者たちが「主体性のない人間に未来はない」みたいなことを説いてきましたが、そりゃそうなんですよ。
その職場で何となく働いている。
でも働く以上はやりがいのある就労環境を求めます。
どうやってチームみんなが目標に一丸となって取り組めるか。
自分がそこをどう変えていきたいか、どう発展させたいかという主体性を持たせないといけないのです。
でも日本の中小企業って、あまり人を育てるという発想に乏しい経営者が多いと思います。
ポジションに対してその仕事ができる人材を外部から採用するとか、たまたま有能な人材が入社しても上司がその部下の能力を発掘できず埋もれて社業が停滞するという空回りが続きます。
社内で人材育成をし、社業への貢献度に合わせて昇進していく仕組みもできていない企業が多いんじゃないですか。
できる人を外から雇って埋め合わせていれば、社員のモチベーションは上がらないでしょう。
私は有能な人をリクルートできれば組織は安泰だと思っていません。
もちろんスカウティングも重要なんですが、最初は「できない」人材でも、きちんと育てようという情熱が組織にあるかどうかのほうが重要なんですよ。
同業種で業績のいい会社を見学に行ったことがあるのですが、そこで社員が見た感想はあながち、「有能な人材が揃っているから…」「親会社の資金力で設備投資が充実しているから…」と諦めに近い発言が多かったりして失望しました。 m)゚O゚'(m
そうとらえたらおしまいでしょう。
私たちがその会社のように有能な人材を育てたいとか、どうやって有能に育ったのかそのノウハウを謙虚に学びたいとか、諦めない執着心がないと組織は向上しませんよ。
働きがいのある環境というのは誰のお膳立てでもなく、その中で自分に何ができるのかを考えて動くことが大切じゃないですか。
培った技術や能力を後輩へ伝える努力を惜しんじゃいけません。
つまり人を諦めない組織にしないといけないんですよ。
あの性悪説を主張した荀子の思想にも
麻の中の蓬(ヨモギ)
という成語があります。
曲がりくねっている蓬の葉もまっすぐな麻に混じると自然とまっすぐ伸びていきます。
つまり、人も善人の感化を受ければ善人になるという意味なんです。
『できない』からダメなんじゃなくて、『できない』からどう『できる』ように育てるかを考えましょうよ。
組織って自分が『できて』きたものを、どう『伝えよう』とするかにかかってるんじゃないですかね。
仲良しクラブじゃなくて、時には厳しさも必要でしょう。
経営者は数十年後の管理職をいかに育てるか考えて動かないとダメですよ。
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