私自身、5年前まで東京・渋谷のセンター街を清掃するイベントに定期参加していた経験があるので、ゴミ拾い活動のあり方を考えさせられますよね。
でもよく考えてみると清掃活動というのはそれほど能動的な活動なわけではなく、きれいにすること以上に、ゴミ問題や環境問題に対する意識を啓蒙するきっかけになるんですよね。
つまり、いかにゴミを拾うかじゃなくて、いかにゴミを出さないかをしっかり教えてあげる必要があります。
ゴミ削減の教育って重要なことだと思うんですよ。
日本社会はボランタリーな社会とは呼べず、ボランティア活動の普及や啓蒙が未成熟な国だと思います。
清掃活動を行う団体の大半が「通行人が冷ややかな目で見ていったり、偽善だ!と後ろ指を指されたことがある」と回述しています。
ボランティア団体の悩みとして「ボランティア活動をする上での障壁は何か」と問われれば、周りの理解が少ない(社会を巻き込めていない)という答えが浮かび上がってくるんじゃないでしょうか。
一旦始めるといい加減なことはできないという考えも根強いでしょう。
そうなんです。
日本には気軽に素人がボランティアを始める土壌がないんですよ。
「どのようなボランティア活動の場があるかわからない」という『きっかけがないから興味が持てない』発想が深く残っているのでしょう。
ボランティアと言うと身構えてしまうので小さな親切運動のようなものなら多くの人が参加するきっかけを作りやすいのですが、実際に市民がさまざまな障壁のために活動を躊躇するケースが多いのです。
私も多趣味な人間なので他の余暇活動に時間を使ったり、家族に負担がかかる心配は常に付きまといますね。
やはりボランティアの社会的イメージを変えていく運動が必要だと思います。
清掃活動も気軽に参加できることを売りにしていきたいですよね。
石油会社出光興産の創業一族・出光佐三氏の言葉です。
政治家や大事業家が偉いのではない。
真心の鏡で曇っていない人が偉いんだ。
心の鏡が曇ってないからこそ、自然と「周りの役に立ちたい」「みんなを幸せにしたい」という気持ちになるんですよ。
そういう人たちが集まれば自ずとボランタリーな社会は近づいていくと思います。
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