そうしたら夢中で読み入ってしまい、思わずレジへ持ち込み買ってしまいました。
何よりまとめ方がうまいです。
わかりやすく要点を強調してくれてますし、監督業で成功した事例を挙げているので説得力があるんですよね。
著者はリック・ピティーノ氏。
アメリカの数々のバスケットボールチームを常勝軍団に変えた名将です。
バスケットボールのコーチングを長く担当しただけあって、組織論の観点からも面白いことがたくさん書かれています。
いかにしてメンバーのやる気を引き出してあげるか。
不調の時に厳しく叱ったら自身を失い、逆に絶好調の時に高い目標を掲げて叱咤しても聞く耳を持つという原理をベースに書かれています。
タイトルの『成功をめざす人に知っておいてほしいこと』という言葉通り、人生を進める方法は自身の気持ちの持ち方で大半を左右させられるという内容に終始しています。
しかし、それは単なる哲学やテクニックのレベルではありません。
私が印象に残ったのは『徹底的に粘り抜く』という章に書いてあったこの言葉です。
PHDの精神を持っている人は常に好奇心が旺盛で、楽観主義を貫き、並はずれた集中力を発揮します。
そのPHDとは「Poor」「Hungry」「Driven」の3つを指します。
1つめは貧しいことではなく、知識欲に飢えていて勉強熱心なこと。
2つめは何が何でも成功したいというハングリー精神。
最後は野心的で大胆な目標を掲げ、それに対して猛烈に追求する意志が強いこと。
スカウティングの際は、この3つの条件を揃えた人を採用すればいいと言うんです。
さすがは全米のプロスポーツ界の修羅場を越えてきた人の発言です。
重みが違いますよね。
凡人は目標を低く設定して何となく過ごしてしまいます。
でも成功する人は志を高く持ち、それを果たすと次の高い目標をどんどん設定していきます。
人生を楽しもうと、前向きに自分を徹底して追い込むんです。
他にもアンダーラインを引いて何度も読み返したい名言が随所に書かれています。
何かに行き詰った時、またはそこらの仕事では満足感が味わえなくなった時、自分を高めようとする機会には何度でも読み直したい本ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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