前回のエントリーの続きを書きたいと思います。
このリック・ピティーノ氏の本で特筆すべきは、「自尊心」という言葉が多く強調されていることです。
自分の価値を高める努力をして、常に自分の自尊心を向上させて自信を強くすることが生きる上での武器になります。
成功に近道はなく、ひたむきに努力し続けてこそ手に入ることを教えてくれます。
しかも安易な方法で努力してもダメで、正しい努力をたゆまなく続けることが一番の早道なんです。
『常にポジティブでいる』という章に「失敗体質の人にどう対処するか」ということが書いてあります。
ネガティブな人を扱う最善の方法は、「組織全体の雰囲気づくりに大いに貢献する資質を持っているのに、ネガティブな姿勢のために周囲の人に悪影響を及ぼしている」と指摘することです。
扱いづらい人を放置しておくと組織は腐っていきます。
いかにみんなを気分よく仕事に向かわせるか、そういった全体目標のために反逆するメンバーといかに対話するかはリーダーの重要な能力だと思いますよ。
冒頭の『自尊心を高める』という章でも組織の士気を高めるルールが記されています。
その1つに、
一人ひとりが「自分は重要な役割を果たしている」と感じるのを手伝う。
と書いてあります。
メンバー一人ひとりの努力を高く評価してあげればいいのです。
自分の組織がいかに重要な使命を担っているのか、そのためにあなたが必要だ!と、それぞれの自尊心を高めてあげればチームはうまくまとまりますよね。
適正な努力をすれば成功できるという結論は当然なのですが、そこはバスケットボールクラブの監督らしく、「過去のこの選手はその課題をどう指導して克服させたか」という具体例が詳しく載っていて要点を突いているんですよ。
日本でもこの本は売れ行き順調みたいです。
個人の精神力をいかに強くして、その個人の集団をいかに束ねるか。
その要素がふんだんに記されていて久々に読み応えがある本に出会いました。
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