反原発や反戦を主張する運動家はどうも好きになれません。
保守思想と対立するアカの人が多いからです。
反体制、反権力、反中央といった考えの人が大半ですよね。
エコだったり自然と仲良くというのは聞こえはいいのですが、人によっては共産主義思想を刷り込む手段だったりします。
話を変えてボランティア活動の話題に入りますが、やはりボランティアというと庶民と馴染みが薄いという印象が先行しますよね。
時間がある人だけがするものだとか、お金に余裕のある人がするものっていう……。
環境問題の仕組みや日本の資源供給の課題を訴えている市民運動家の田中優さんの著作はそんな特定の人しか加われないボランティアイメージの根底を覆すものが多いです。
この人も「日本の原子力の開発費がアメリカの軍事費に流れている」とか過激な表現が多いんですが、まぁそこはアカだとかシロだとか関係なく読める部分や、納得させられる文章もたくさん書かれてますからね。
例えばスーパーでレジ袋を断ったとか、町内会でペットボトルキャップの収集に協力したとか、学校へベルマークを寄付したとか。
あとはエアコンの温度設定を調節するとか、車で出かけず自転車を利用するなど、言われてみると「な〜んだ! そんなことならいつも私もボランティアしてるじゃん」という肩の荷がすっと下りる表現が出てきます。
上出リンクの本に代表されるように、著者は大概、ボランティアの現状を
ボランティアする側に生まれる「高揚感」と、ボランティアを受ける側に生まれる「依存心」が問題
という結論で結んでいます。
タバコのポイ捨てや空き缶が無造作に道路に投げられたりすると、それを拾うより前にタバコや缶ジュースを作っている企業に責任があるんじゃ…と疑いたくなりますよ。
ボランティアは何となくいいことだと思うけれど、「実際のトコロどうなの?」という気持ちも拭えないものです。
我々の知らないカラクリがたくさん張り巡らされているのです。
そのカラクリを知っておかないと、私たちの善意やお金が無駄になったり、周りから無責任と思われることもしばしばあるのがボランティアなんですよ。
だから私たちが社会に役立てることって何なの?と思うなら社会の仕組みをまず勉強すればいいんでしょう。
田中さんの著作はそんな日本のボランティアの現状をわかりやすく説明しているものが多いので、若者のボランティア活動普及を考えている人にはぜひ読んでもらいたいですね。
ボランティアは善意の押しつけではないんだよ、ということです。
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