2011年01月24日

リック・ピティーノ『成功をめざす人に知っておいてほしいこと』・その2



前回のエントリーの続きを書きたいと思います。

このリック・ピティーノ氏の本で特筆すべきは、「自尊心」という言葉が多く強調されていることです。

自分の価値を高める努力をして、常に自分の自尊心を向上させて自信を強くすることが生きる上での武器になります。

成功に近道はなく、ひたむきに努力し続けてこそ手に入ることを教えてくれます。

しかも安易な方法で努力してもダメで、正しい努力をたゆまなく続けることが一番の早道なんです。

『常にポジティブでいる』という章に「失敗体質の人にどう対処するか」ということが書いてあります。

ネガティブな人を扱う最善の方法は、「組織全体の雰囲気づくりに大いに貢献する資質を持っているのに、ネガティブな姿勢のために周囲の人に悪影響を及ぼしている」と指摘することです。

扱いづらい人を放置しておくと組織は腐っていきます。

いかにみんなを気分よく仕事に向かわせるか、そういった全体目標のために反逆するメンバーといかに対話するかはリーダーの重要な能力だと思いますよ。

冒頭の『自尊心を高める』という章でも組織の士気を高めるルールが記されています。

その1つに、

一人ひとりが「自分は重要な役割を果たしている」と感じるのを手伝う。

と書いてあります。

メンバー一人ひとりの努力を高く評価してあげればいいのです。

自分の組織がいかに重要な使命を担っているのか、そのためにあなたが必要だ!と、それぞれの自尊心を高めてあげればチームはうまくまとまりますよね。

適正な努力をすれば成功できるという結論は当然なのですが、そこはバスケットボールクラブの監督らしく、「過去のこの選手はその課題をどう指導して克服させたか」という具体例が詳しく載っていて要点を突いているんですよ。

日本でもこの本は売れ行き順調みたいです。

個人の精神力をいかに強くして、その個人の集団をいかに束ねるか。

その要素がふんだんに記されていて久々に読み応えがある本に出会いました。


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2011年01月21日

リック・ピティーノ『成功をめざす人に知っておいてほしいこと』

この本の存在はもともと知らなかったのですが、たまたま書店で見つけて手にしたんです。

そうしたら夢中で読み入ってしまい、思わずレジへ持ち込み買ってしまいました。

何よりまとめ方がうまいです。

わかりやすく要点を強調してくれてますし、監督業で成功した事例を挙げているので説得力があるんですよね。

著者はリック・ピティーノ氏。

アメリカの数々のバスケットボールチームを常勝軍団に変えた名将です。



バスケットボールのコーチングを長く担当しただけあって、組織論の観点からも面白いことがたくさん書かれています。

いかにしてメンバーのやる気を引き出してあげるか。

不調の時に厳しく叱ったら自身を失い、逆に絶好調の時に高い目標を掲げて叱咤しても聞く耳を持つという原理をベースに書かれています。

タイトルの『成功をめざす人に知っておいてほしいこと』という言葉通り、人生を進める方法は自身の気持ちの持ち方で大半を左右させられるという内容に終始しています。

しかし、それは単なる哲学やテクニックのレベルではありません。

私が印象に残ったのは『徹底的に粘り抜く』という章に書いてあったこの言葉です。

PHDの精神を持っている人は常に好奇心が旺盛で、楽観主義を貫き、並はずれた集中力を発揮します。

そのPHDとは「Poor」「Hungry」「Driven」の3つを指します。

1つめは貧しいことではなく、知識欲に飢えていて勉強熱心なこと。

2つめは何が何でも成功したいというハングリー精神。

最後は野心的で大胆な目標を掲げ、それに対して猛烈に追求する意志が強いこと。

スカウティングの際は、この3つの条件を揃えた人を採用すればいいと言うんです。

さすがは全米のプロスポーツ界の修羅場を越えてきた人の発言です。

重みが違いますよね。

凡人は目標を低く設定して何となく過ごしてしまいます。

でも成功する人は志を高く持ち、それを果たすと次の高い目標をどんどん設定していきます。

人生を楽しもうと、前向きに自分を徹底して追い込むんです。

他にもアンダーラインを引いて何度も読み返したい名言が随所に書かれています。

何かに行き詰った時、またはそこらの仕事では満足感が味わえなくなった時、自分を高めようとする機会には何度でも読み直したい本ですね。


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2010年12月09日

何かを持っている人

プロ野球・北海道日本ハムファイターズ 投手 背番号18 斎藤佑樹

札幌ドームで多くのファンを集め、入団会見が行われました。

彼と言えば、早実の高校時代ですよね。

夏の甲子園3連覇を目指す駒大苫小牧高・田中将大(現東北楽天ゴールデンイーグルス)との投手戦になった決勝戦は、延長15回でも決着がつかず、実に37年ぶりの決勝引き分け再試合となったのです。

翌日の再試合でも斎藤は監督に自ら先発を志願、最後は田中を三振に打ち取って接戦を制し、早実を初めて夏の甲子園優勝に導きました。

彼が試合中にマウンド上でポケットから青いハンカチを出して顔の汗を拭く姿が女性野球ファンたちの心を鷲づかみ?にし、その後の人気は書くまでもないので省略しておきます。

早大進学後も華やかなスター街道を進みましたが、学年が上がりスランプに陥ったシーズンもありました。

しかし主将に任ぜられた今年の秋のラストシーズン。

早慶相容れず最後までもつれた両校の優勝決定戦で、なんと彼は8回途中までノーヒットピッチングを見せたのです。

8回に味方の守備の乱れで失点し降板しますが、早稲田4シーズンぶりの優勝に貢献したのです。

勝負の大一番、国際大会、負けられない試合など。

ピンチで打たれて崩れる時があっても、そういう外せない勝負どころで彼は必ず素晴らしい力を見せつけてきたのですよ。

優勝後のインタビューでの彼の名言です。

「『何か持っている』と言われ続けてきましたけど、今日何を持っているのか確信しました。

それは……仲間です。

チャンスを回してくれた仲間、応援してくれた仲間、そして慶応という素晴らしいライバルがいてここまで成長させてもらいました。」


大一番で結果を残し「何かを持っている人」と言われてきたけど、それは仲間だったということですね。

強運とか本番での強さだとか、そういう自分の中にあるものではなく、支えてくれた仲間。

この言葉は今年のユーキャン新語・流行語大賞の特別賞を受賞しました。

彼の人柄から出てきた言葉でしょう。

律儀で誠実な性格なのかな。

組織で業績を立てて活躍したリーダーでも、咄嗟にあんな言葉は出てこないですよ。

なんというか、イメージトレーニングの賜物というかね。





周りに支えられて自分は成り立っている、周りの活躍があるからチームは回る。

そういう強い連帯意識は必要でしょう。

仲良しクラブじゃいけないと言われるけど、彼のように「何かを持っている人」はチームに必要だと思いますよ。


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2010年11月29日

誰かが抜けても組織が機能する

組織が滞る、その兆候を経営者が見抜けないことがあります。

よくあるのが、経営者が有能過ぎてワンマン体制になっているパターン。



私も経験したことがあるのですが、1人のリーダーが全部仕事を取り仕切っているので、末端のメンバーが「任されている実感がない」という状態に固まっちゃう組織の膠着パターン。

指示された意図を酌み取って動くんだけど、意見をすれば一蹴され、構想通りに仕上げたと思えば上司が成果をすべて修正してしまう…みたいな。

部下が思い通り動かなければ、何でも自分でやり遂げようとするのが真の責任感というものだ

という思考を叩き込まれているんでしょうね。

今、木曜夜に放映されている連続ドラマ『医龍3』なんか面白いですよ。

ある意味、医療の現場での組織哲学を突き詰めた名ゼリフがたくさん出てきます。

主人公・朝田龍太郎が周りからメンバーの流出を心配されても、

「誰かが抜けても機能する、それが真のチームだ!」

なんて答え返すのですが、まさにその通りなんです。

医療ドラマは人間関係のやり取りが非常に面白い。

このセリフこそ、組織活性化の秘訣を端的に現したものでしょう。



自分の役割だけをこなせばいいという風土は壊さないといけません。

チームのフットワークを軽くしておかないとダメなんです。

経営用語で「エンパワーメント(Empowerment)」という言葉がよく使われますが、権限委譲という意味で解釈されやすいです。

でも、本当の意味は個人1人ひとりが組織の意向に沿って自律する(仕事する)力をつけることなんです。

ワンマン体制だと裸の王様状態じゃないですか。

リーダーがあくまで自分がいなくても仕事が回るように部下を育ててこそ、フットワークの軽い組織になるんですよ。

仕事が終わらないメンバーがいたら、周りが快く助けてみんなで仕事を終わらせようとする。

そういう自律型の組織を目指すために、リーダーが自分で仕事を完結せず、部下1人ひとりの力をつけさせようとすることをエンパワーメントと言うのだと思います。

お前の好きなようにやってみろ!みたいな豪放さもリーダーには必要だということです。

だってその人が欠けて、誰もその業務をバックアップできなかったら組織崩壊じゃないですか。

集約されているのを拡散して組織を身軽にし、末端のメンバーまで動きやすくするのがエンパワーメントなんでしょう。


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2010年11月09日

落合博満監督に見るリーダーのあり方



今年のプロ野球日本シリーズは千葉ロッテが制しましたね。

ここは西村監督の語録でも載せようかと思いましたが、逆に敗軍の将・落合監督について触れてみます。

落合さんのキャラクターはあまり好かれないですよね。

ファンサービスもせず、記者にも無愛想で、試合後のコメントも短かったりしてね。

中日ファンに対してというよりは、プロ野球ファンに一切媚びようとしないし、去年のWBCだって中日の選手を1人も送りませんでした。

「勝ってナンボ」というファン無視とも取れる個性的な言動や、いわゆる『オレ流』のやり方がちょっと大衆受けしませんよね。

その中日・落合監督のシリーズ敗退後のコメントです。

「誰も責めないよ。

責めるつもりはない。

勝負事は勝つことも負けることもある。

それはすべて監督の責任。」


潔いというだけでなく、彼は間違いなく野球を愛していて、現役時代から努力の虫だったわけです。

日本プロ野球で三冠王を3度達成した選手は彼しかいません。

彼の人生観は稲尾和久監督との出会いでガラリと変わったと言われます。

現役時代からの口癖が「良い時も、悪い時も、同じ態度で接してくれた人だけ信じられるし、そういう人と一生付き合っていきたい」というものでした。

実際に室内練習場で長時間のバッティング練習を終えたところ、指の感覚を失ってバットから手が離れなくなってしまったそうです。

その時、物陰から姿を現し、指をゆっくりとバットから離してあげた人物が稲尾監督でした。

彼の練習をずっと見守っていたのです。

落合が稲尾監督を慕っていったのはこの出来事がきっかけなんだそうです。

彼が不振の時も、稲尾監督はオーダーで絶対に4番から彼を外しませんでした。

その監督の信頼に奮起した落合は、その年に三冠王を獲得したのです。

監督に就任してからも守備の名手・英智外野手が平凡なフライを落球したり、絶対的リリーフエースの岩瀬投手が失点しても、「アイツがダメだったら、誰もできないよ」と、必ず選手を信頼しているコメントを残しますよね。

今年4月のジャイアンツ戦でも、試合中に森健次郎球審の様子がおかしいと思った落合監督は彼の体調不良を見抜き、彼の元に歩み寄って交代を勧めました。

翌日の新聞に何気なく記事になりましたが、私は落合さんにこんな気配りな一面があるのかと見直しましたよ。

マスコミが作り上げた孤高でひねくれ者のイメージ。



しかし表面には出てこない人間味に溢れた、そして選手を絶対的に信頼し勝負に徹する姿。

すべての責任は自分にあると、選手を必死に守ろうとする姿。

まさに名将というか名リーダーの域に達する資質じゃないでしょうか。

理想のリーダー像と言われると彼の名は挙がらないでしょうが、それでも企業のリーダーたちも落合さんに見習うべきところはたくさんあるはずですよ。


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